桜を愛し続けて、100年。 新ひだか町のGWはお花見週間になる。

北海道の魅力が詰まった新ひだか町

新ひだか町は2006年3月に桜の町の静内と海の町の三石が合併して生まれた「桜と海」の町である。

峰々が連なる日高山脈を背に、雄大な太平洋を望むことができる。北海道の中では雪が少なく比較的温暖な地だ。

緑があふれ、青海が輝き、四季折々に味覚や観光を楽しめる。

昆布、鮭、牛肉、銘菓、競争馬、牧場 オートキャンプ場、広大な自然、そして桜・・・人々が北海道に抱く憧れのすべてが新ひだか町に揃っているといっていいだろう。

そんな魅力がぎゅっと詰まった町の中に日本一の桜並木と讃えられている名所がある。それが静内二十間道路桜並木である。

静内の桜は、行楽のビッグスター

この頃の北海道の桜はゴールデンウイークに間に合うように花をひらいてくれる。

満開の時期がゴールデンウイーク後になる寒い春もあるが、北海道の観光地の桜は行楽のトップスターとしてゆるぎない地位を築いている。

静内二十間道路桜並木では短期間に15万人もの客を集める。桜はロックスターに負けないエンターティナーであり、新ひだか町はもとより日高振興局管内の地域経済に多大な効果をもたらしている。

新ひだか町の桜の平均開花日は5月5日頃。

ゴールデンウイークに桜の見ごろを迎え、毎年、桜の開花時期に合わせて静内二十間道路桜並木を会場に「しずない桜まつり」が開催される。

第55回の今年は5月1日から5月6日までの6日間に渡って行われた。

後半、天気は良くなかったが、白墨の曇った空に、車道を濡らす雨に、桜色を溶かし込むように連なる、約7キロメートルの桜並木の風情は圧巻である。

ハリウッドや映画祭に使われるレッドカーペットのごとく、まっすぐ続く桜並木は人々を夢の世界へいざなってくれるようだ。

日高門別IC~日高厚賀IC区間が開通

ところで、今年のゴールデンウイークに間に合ったのは、桜の開花だけではない。

4月21日に、北海道自動車道とつながる日高自動車道の日高門別ICから日高厚賀ICまでの14.2キロメートル区間が開通した。

いままでは終点の日高門別ICで降りて、ローソンがあるT字路を左折し、国道235号線を通って新ひだか町に来ていた。

ことしは日高町の厚賀まで快適に来ることができた。日高厚賀ICから新ひだか町の静内までは車で30分もかからない。

時間にして8分ほどの短縮だが、札幌から新ひだか町まで少しでも近くなるのはやはりうれしい。

ゴールデンウイークのお花見や日高エリアの観光にプラスの効果があるのは間違いないだろう。

桜の精が魔法をかける別天地へ

新ひだか町の静内に入り、国道をしばらく進むと道道71号線左折の青標識が見えてくる。

この十字路を左へ曲がり、約5キロメートル先の桜並木の案内看板まで車を走らせる。

ここは1903年に行啓道路として造設された二十間道路の入口(大門)にあたる場所で、桜並木はまだ1.8キロメートル先にある。

左折して道なりに行くと直角に近い急カーブがあるのでご注意!飛ばし過ぎず、はやる気持ちを抑えてゆっくり走ろう。

左右の木立の向こうには牧場がゆったりと点在し、開放感をさそう。実に気持ちが良い。

沿道の景色が広がるたび、そちらをチラチラ見ていたら、綺麗な桜たちが私に魔法をかけるように前方に現れてきた。

100年先まで桜を愛し、桜を守る

ここの桜は約7割がエゾヤマザクラ。ほかに、カスミザクラやミヤマザクラがあるとのこと。

お花見時期はマイカーが沿道に停めてあるため車見学になる感じもいなめないが、それでも見事な桜だ。

駐車場が用意されているので車を停めて桜の花の下を歩くのも良し、そのまま桜並木の果てにたどり着くまで車を走らせるのも良い。

晴れの日も、雨の日も関係なく、3,000本の桜が枝を広げて温かく迎えてくれる。

まだ蕾の枝があり、痩せてみえる木々も所々にあったが、これぞまさに絢爛たる春の華やぎそのものである。

日本一と言われるこの桜並木の光景にふれたら、きっと誰もがしあわせな気持ちになることだろう。

この地で静内二十間道路桜並木を代々守ってきた関係者の皆様に心から敬服する。

100年前から、そして100年先まで、桜を愛し続け、桜を受け継ぐことに誇りを持ち、住む人、訪れる人をほほ笑ませ、心をしあわせにする。

新ひだか町は、日本一の、なんとも素敵な町である。