秋に大きく美味しく実れ! 金子さんの震災復興カボチャ日誌【厚真町】 ~種まきから収穫まで~

2018年(平成30年)9月6日、北海道胆振東部地震が起きました。
震源地に近い厚真町では震度7を記録しました。
裏山が崩れ、農園や田畑が被害にあい、町内で36名もの方が犠牲になりました。
余りにも大きな傷跡に、未だに気力を回復できず、現実を受け止めたくないという方もおられることでしょう。
しかし、地震のことは忘れてはならないし、忘れさせてもいけません。
この地震体験を復興に向けた糧にすることこそが、町を元気にし、人々を笑顔にするのではないかと思います。
そんな考えを胸に抱いて、カボチャづくりを始めた農家さんがいます。
厚真町字上厚真の三日月農園・金子義宗(よしむね)さんです。

厚真町で就農して6年目を迎えました。
金子さんは札幌から厚真町に移り住み、2年の農業研修を経て、2014年より主にホウレン草をつくっている農家さんです。
地震により農園が壊滅的被害を受け、お世話になっていた役場の方が亡くなったことでショックを受けました。
精神的に参ってしまい、何も手につかない状態に陥りました。
しかし、その葛藤の中で、このままではいけないと自らを奮い立たせ、震災からの復興のために「何かをしたい」と考えるようになりました。
そこで決心したのが、初めてのカボチャづくりです。
自分の想いを込めてカボチャを育て、地震から一年を迎える秋に実らせようと考えました。

私たち株式会社ひととも賛同し、種まきから収穫までの様子を順次紹介し、さらに秋からは新たな販路の一つとして販売をお手伝いすることになりました。

金子さんのカボチャが厚真町の地震復興へのアピールや「厚真産」PRの一助になり、日本のより多くの方に伝わり、広まることを心より願っています。

それでは、「金子さんの震災復興カボチャ日誌」をご覧ください。

 

【種まき】2019年5月20日(土)晴

みなさん、こんにちは。厚真町三日月農園の金子義宗です。

新規就農してからほうれん草を専業でやっていましたので、カボチャをつくる作業は初めてです。
震災後の農園の新たなる一歩であります。
芽が出るまではドキドキしますが、大きく育つように気持ちを込めました。

 


セルトレイに土を入れて、カボチャの種をまきました。

 


かぼちゃは、「栗たん」という品種です。

 


ハウスの中で保温管理して約14日で苗となります。
その後、畑に定植します。

 

【定植】2019年6月10日(月)曇時々晴

カボチャ苗の定植を始めました。
機械があれば省タイムで迅速に行えるのですが、初めてのカボチャづくりは全てが手作業。
苗の数はおよそ12,000株。ひと苗、ひと苗を、夫婦で植えていきます。

 

数年間休ませていた畑をお借りしてのカボチャづくり。
省面積で栽培しやすい、「栗たん」に挑戦。

 

手作業の苗飢えで、頼りになるのが「なかよしくん」※。

※移植機・ハンドプランター

 

ハウスから外の畑へ。環境が変わるのは、苗にとっても大変なストレス。
天気や苗の状態をみながら植えていきます。

 


植えたあとも丁寧に、秋に実れと愛情を込めて。

 


苗の配列が曲がってる?
初めての作付けですので、お許しを。

 

【成長・開花】2019年7月17日(水)曇

定植してから、1か月ほどで、こんなに成長しました。外の畑で、初めてのカボチャづくり。
正直、最初は、どうなるのだろうと、不安でした。
天気が良かったせいか、種のおかげか、ひとまずホッとしているところ。
しかし、受粉や、病気対策など、夏から秋へ向かうこれからが大変です。

 

緑色に彩られたカボチャ畑の景観を見てください。

 

栽培しているのは、ほっとけ栗たん。
手間をかけずに、ここまで育ちました。

 

大きな葉の下で、カボチャの花が咲いていました。
黄色い、美しい花です。

 

これが雌しべ。
その下の丸く玉になっているところがカボチャになります。

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